個人型確定拠出年金iDeCoを始めたい人へのオススメの本!

一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』から学んだことをまとめました!また、読み終えた後の感想も書きました。

そもそもiDeCoって何? 私は加入できるの? どんな税制メリットが得られるのか?   いくら払うの? iDeCo口座開設際の注意点は? 運用方法は? 受け取り方は? など沢山の疑問に対して、わかりやすく答えています!

 

親が貯金を運用したいと相談されたことから、山崎元さんの著書『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』と横山光昭さんの著書『はじめての人のための3000円投資生活』を立て続けに読み、資産運用のイロハ、向き合い方を学んだが、特に関心を持ったのが両親にとって良さそうな「確定拠出年金(iDeCo)」でした。

 

だから、この本を選びました。そして、この記事では個人事業主に関する学びをまとめています。  

 

 

 どんな本?

この本は、ほぼ0から10まで、丁寧かつわかりやすく「確定拠出年金」について説明しています。目次を見れば、基本的に自身の疑問がどこかで解決されますね。 

 

第1章『個人型確定拠出年金って何?』

第2章『個人型確定拠出年金のおトクな税制メリットを賢く使う!』

第3章『金融機関はどう選べばいいの?』

第4章『確定拠出年金をこう活用する』

第5章『運用してきたお金をどう受け取るのか』

第6章『個人型確定拠出年金についてのQ&A』

 

このブログ記事では、これから個人型確定拠出年金のことを「個人型DC」と呼びます。

 

個人的学び

 

加入できるる人は?加入できない人は?

P.29では分かりやすい図があり、一目で自分が加入できるかが分かります。

 

この著書によると、「2017年1月から公務員や専業主なども含め、60歳未満の『ほぼ』すべての現役世代が加入できるよう」になっている。

 

では、加入できない人はどんな人か?

「加入するには国民年金の保険料を納めていることが条件」

(30ページより)

なぜなら、個人型DCとは、公的年金(国民年金)に上乗せするという構図のため、この基礎部分の国民年金を支払っている必要がある。

ですので、国民年金を免除してもらっている方、未納の方は個人型DCは加入することができない。

 

国民年金が未納の方は、個人型DCに加入できない他に、加入することで得られる税制メリットの活用もできないです。しかも、10月から10%にアップした消費税も社会保障に使われているので、消費税を払いながら、老後に年金が受け取れないというのは、かなり損をしているということです。

 

個人型DCにまつわる用語の説明

掛け金:「将来の年金を作るための、もとになるお金。個人型は自分で出す」

拠出:「掛け金を払うこと。最低額は月額5000円〜。上限hが人によってちがう」

給付:「運用してきた資産を受け取ること」

DC:「確定拠出年金=自分で運用を行い、運用成果に応じて将来受け取る年金が変わる制度のこと。DC=Defined Contribution Benefitの略。」

(p.25より)

 

掛け金はいくら払えるの?<個人事業主>

個人事業主・会社員・専業主婦など立場によって上限掛け金は異なります。

しかし、最低限はみんな同じです。

 

個人事業主の場合:

最低掛け金は、5,000円(月額)

上限掛け金は、6万8千円(月額)

 

ちなみ、個人事業主が一番、上限掛け金が高いです。それは、単純に個人事業主は会社員と違い、企業年金が貰えないため、この個人型DCで掛け金額が高く設定されている。

 

掛け金の納付方法は?<個人事業主>

「個人振り込み」(預金口座からの口座振り替え)

  • 個人事業主・フリーランス
  • 専業主婦(夫)

 

「個人振り込み」 もしくは「事業主振込」:

  • 公務員
  • 会社員

  公務員と会社員の場合、こちらのサイトへ

iDeCo(イデコ)を利用したら会社員でも確定申告が必要? | 確定拠出年金スタートクラブ 

 

月額掛け金額の変更はできるの?

毎年1月から12月の間に年一回しか、掛け金額を変更できません。

より詳しくはこのページを参照してみてください。

 

個人型DCの3つのメリット: 

個人型DCに加入すると3つのメリットがあります。

 

  1. 拠出時=所得控除
  2. 運用時=運用益は非課税
  3. 給付時=「退職所得控除」もしく「公的年金等控除」※1

  ※1:給付時は、拠出時と運用時と違い、課税されます。しかし、それでも税負担を軽減してくれます。

③の給付時のメリットについては割愛します。気になる方は本を読んでみてください。 

 

1. 拠出時(支払う時)のメリットについて:

 将来の為に、掛け金を支払う(拠出する)ことで、その年度の所得税と翌年度の住民税が安くなる!

 

文字で説明するより、図をみた方が簡単に理解できるのではないかと思い、下記に簡単な図を作成しました。

課税所得の説明図

課税所得の説明図

つまり、課税所得を減らすということは、所得税と住民税の支払う金額を減らすということです。

 

所得税率は、「課税所得」金額に応じて変わります。多くの人は20% or 23%

一方で、住民税は基本的に10%です。

 

課税所得と所得税率の確認方法:

個人事業主の場合、確定申告書Bの書類で確認すると「課税所得」が分かります。

こちらが参考画像です。

国税庁「確定申告書の記載例」より引用

 

こちらが、所得税の税率です。

国税庁HP「所得税の税率」より引用

 

個人事業主のケース:

毎月68,0000円(年額816,000円) の掛け金を支払い、所得税率が20%であり、住民税が10%の場合、約24万円の節税になります。

 

これが10年間続くと、約120万円の節税になりますし、約800万円の投資金額になっているはずです。

これが、拠出時のメリットです!

 

2.運用時のメリットについて: 

運用している間、利益には税金がかかりません!

通常ならば、運用で得た利益には、約20%の税金がかかります。かなり取られます。

 

通常口座の例:

30万円の利益が発生すると、20%の税金が掛かり、6万円が引かれる。=24万

iDeCo口座の例:

30万円の利益が発生すると、税金がかかりないため、そのまま=30万円

 

この30万円をそのまま再投資できる上に、複利効果も期待できる。

複利効果についてはこちらの動画が分かりやすい

 

 

給付時のメリットについては割愛します!

気になる方は、竹川美奈子の本を読んでください。 

 

金融機関の選び方は?注意すべきポイントは?

金融機関を選ぶ際に見るべき3つのポイント

  • 口座管理手数料の低さ
  • 豊富な金融商品のラインナップ
  • 金融機関の利便性、サービス

口座管理手数料については、特に気にした方いいです!なぜなら、この手数料は基本的に可視化されていないからです。

手数料を取っている金融機関は毎月の掛け金からしれ〜〜っと取っていますよ・・・

この本では、口座管理手数料(月額)0円のネット証券と(月額)475円の地方銀行を比べています。この差を知らずにやってしまうと、、、毎年5700円の違いです。

 

1.注意: 口座管理手数料は、金融機関が自由に設定できますので、この手数料のぼったくりレベルの違いです!!

 

より詳しいことは、書ききれないので、『個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』で是が非でも確認してください!

 

 

 iDecoに加入する為に掛かる4つ手数料とは?
  • 加入時の手数料(イニシャルコスト)=2777円(固定費)
  • 口座管理手数料(ランニングコスト)=166円 (固定) +?円(金融機関による)
  • 給付時の手数料(受け取る時) =1回につき432円
  • 移管時の手数料 =0円〜4320円(金融機関による)

移管時の手数料とは、iDeCo口座をA金融機関からB金融機関に移行する際に発生する手数料のことです。しかし著者竹川美奈子さんは金融機関を変更することを薦めていません。

 

というのも、変更する為に手続きが1ヶ月掛かる上に他のデメリットもあると解説しています。(詳しくは78ページを参照してください)

 

上記のことも踏まえ、金融機関の選びは、「慎重に」と著者は説いています。また、本書では、いくつかの証券会社を取り上げて、手数料の比較、金融商品のラインナップの紹介、サービス(例:コールセンターの有無)の比較をしています。(p106-113)

 

 1.注意:移管時手数料は金融機関によって設定金額が異なるので金融機関を選ぶ際に、今後金融機関を変更することがあるかもしれない、と思う方は確認してください。

 

 

 運用時のポイント:

長期的視点で見ると、株式は高いリターンをもたらしてくれる。

短期的視点で見ると、株式の株価は大きく上下に動き、不安定に見える。

 

個人型DCの特徴を振り返る:

  • 「60歳まで受け取りができない」
  • 「運用で得た利益には税金がかからない」

ということは、自然と長期運用になる。また、長期的視点で見ると、リターンが高い株式投資と個人型DCとの相性はいいと言える。

 

竹川美奈子さんは、個人型DCでは国内外株式の金融商品を選択し、購入することを薦めている。

 

ことに、竹川美奈子さんは、以下の3つの指標と連動しているインデックスファンド(投資信託)を薦めています!

  • TOPIX(東証株価指数)
  • MSCI コクサイ インデックス
  • MSCI エマージング マーケット インデックス

 

この3つの指標と連動している投資信託(インデックスファンド)を購入すると、日本の株式、日本を除く先進国の株式、そして発展途上国の株式を保有していることになります。ですので、これらに指標と連動している指数の投資信託を保有している時点で、分散投資をしているということです。

 

山崎元さんも著書『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』では竹川美奈子さんと違い、具体的な金融商品名を列挙していたが、それらの金融商品は上記の指標と連動しています。(詳しいことは以下の記事を参照してください)

kanagawano.hatenablog.com

 

無論、資産を株式だけに集中させるのは、よくないので、債権の投資信託も購入したほうがいいです。これは、横山光昭さん『はじめての人のための3000円投資生活』にて、言及しています。横山さんの本の学びをまとめた記事に書いてあるので、参照してみてください。

kanagawano.hatenablog.com

 

 

最後に

個人的感想

確定拠出年金を始めようと思っている方、確定拠出年金のそもそもを知っていますか?

 

この記事では、この本から自分にとって一番有用な情報をピックアップして書いたものです。つまり、私のための記事です。

 

しかし、ここので取り上げきれない沢山の「価値ある情報」を本書で書き連ねている。そこには、あなたが必要としている「価値ある情報」が書かれていることが間違い無いです。

この本を読むことで、かなり個人型拠出年金について勉強ができるし、投資との向かい方、自分にとって有益な金融機関・金融商品はなんだろうかを、すごく分かりやすい日本語と図解で丁寧に教えてくれます。

自分のお金リテラシーの向上のために、この本を手にしてみてください。

リテラシー向上が実感できますよ!(まぁ、少なくとも私は感じた・・・)

 

正直アマゾンで買うと、高いと思うのでメルカリで探して購入することをオススメします。自分もメルカリで買いました。

 

 

 

個人型DCを検討する方に役たつサイト紹介

www.dcnenkin.jp

  • モーニングスター iDeCo総合ガイド」:実際の金融商品で積立投資効果のシミュレーションが可能。また、諸々の手数料の確認が分かりやすい。

    ideco.morningstar.co.jp

  • 井上FP事務所 - YouTube」:このチャンネルでは、iDeCoの解説、投資信託の説明・選び方、「日経平均」とTOPIXの違いの解説など多岐に渡り説明しています。本だけではわからなかったことを動画を見ることで解決しますし、コメントで質問をするのありです。

www.youtube.com

 では、以上です!

 

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投資判断は自己責任でお願いします。当ブログの情報により投資判断を誤ったとしても、管理人は責任を負えません。