【5分で読める】フランス紙が報じる「フクシマ」の現状 ー汚染水問題ー

こんにちは、今日はタイトル通りフランス紙の報じる「フクシマ」の現状をまとめてみました!

今回取り扱ったの新聞社は、Le Monde, Le Parisien, Le Figaroです。

 

見出しで、顕著にフランスの懸念が見えてきますので、訳してみました。

Le Figaro

「フクシマ: 汚染水を環境に戻す 唯一の解決?」

Le Monde

「汚染された水、フクシマの永続的な毒」

Le Parisien

「福島原発事故:日本は依然汚染水を海に流したい」

 

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どの記事も先月の12月に公開された記事です。 

フクシマの汚染水が問題

 

現状として、汚染水をめぐる4つの問題が取り上げられている。

 

1:毎日、大量の汚染水が発生していること。

2:汚染水が貯蔵タンクが、このままでは2022年に満杯になってしまうこと。

3:汚染水が、人間の健康にとって安全ではない

4:満杯になりそうな汚染水の処理方法は?

 

では、まず何故汚染水が毎日発生するのかということから簡単に紹介します。

 

 

なぜ、汚染水は増えるのか?

問題①:「大量の汚染水が発生していること」

実は福島第一原発から毎日大量の汚染水が発生しています。

 

汚染水が発生する3つの原因:

 

・基地周辺の地下水が汚染する

雨水が汚染される

冷却するための水が汚染される

 

東京電力の行っている対策とは?

 

一つ目、地下水を凍結した

地下冷却ネットワークを通じて、地下水が原発と接触し汚染しないために、基地周辺の1.5キロ圏内の地下水を凍結しています。

 

二つ目は、汚染水のろ過

東京電力は、汚染水を特殊な装置を使用して、汚染水のろ過を実施をしている。ろ過された汚染水は「処理水」という

 

三つ目は、「処理水」の貯蔵

ろ過された水は、数百基のタンクに貯蔵されている。下記の写真のように、無数のタンクが原発基地にあります。

 

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出典:日経新聞「処理水とは 原発事故の汚染水を浄化した後の水」 2019/8/9

 

 2022年までに、汚染水のタンクが満杯になってしまう

 

問題②:「汚染水の貯蔵タンクが2022年までしかもたない」

 

現在115万トンの汚染水がタンクに貯蔵されています。ちなみに25メートルプールは、約540トンです。

東京電力は、汚染水が発生する水量がこのまま減らなかったら2022年までにタンクが満杯になると発表した。

 

しかしこの東京電力の「タンクが満杯になる」という発表はミスリードです。

「タンクが満杯になる」とは何か、「原発敷地内でこれ以上タンクが作れませ」んということです。

一切経済活動が行われていない周辺地域にも、タンクを作ることは可能です。

 

この大量の汚染水の処理が、一番の問題です。

また、汚染水の汚染具合も問題です。

 

ろ過された「処理水」は、安全なのか?

東京電力の装置によってろ過された汚染水のことを、処理水と言う。

 

数年にわたり、東京電力は強力なろ過システムのおかげで、処理水は生物や環境に有害ではないと発表してきた。

 

しかし経済産業省は、貯蔵されている「処理水」の4分の3が人間の健康にとって安全でないレベルの放射物質を含んでいると認めた

 

 

汚染水の処理方法に、4つの提案 

汚染水の処理方法をめぐって、こちらの4つの提案がある。

 

・地中深くに汚染水を埋める

・汚染水を蒸発させる

・海に流す

・タンクに貯蔵し続ける

 

現時点で、一番濃厚な見立てては「海に流す」ことです。

経済産業省もこの意向を示しています。また、数年前から、国際原子力機関(IAEA)も海に流すことに賛成しています。

 

ちなみに、タンクを増やし貯蔵することは、地震のことを考えるとこれもかなり危険と言える。

 

汚染水の処理をめぐる、いかなる判断は2020オリンピックの後になると考えらている。

 

 

参考記事:

 

www.lemonde.fr

www.leparisien.fr

www.lefigaro.fr